背景
在庫管理のシステムで大事なことは、今の在庫、月次の在庫がわかることだけではありません。このシステムは、次の点を開発のコンセプトに選びました。
①在庫のロケーションがわかること。ロケーション毎、あるいは、倉庫毎の在庫がわかること。
②生産管理を踏まえて、工程毎の在庫がわかること。単純に工程在庫がわかること。
③今後の在庫の予定がわかること。来月はどの位の在庫になるのか、もしくは足りなくなるのかがわかること。
少し、製造業的ではありますが、入出庫の管理だけなら、十分にExcelだけでできますし、今後の在庫がどうなるのかの先が見えないと在庫管理とは言えないと考えるからです。入庫予定がわかっていれば、来月末には、これだけの在庫になる。再来月の頭に出荷予定があるといった情報をもって、管理するツールが必要だと考えたのが、このシステムのコンセプトです。
目的
製造業では内示の受注などが多く、その時に材料などを前もって発注しておかないと製造が間に合わなくなることが多くあります。先の予測ができることをメインに考えないと昨今の在庫管理は意味をなさないことが多いのです。更に、倉庫が別な敷地に複数あるという事に関しては、クラウド上でのデータ管理などが必須になります。
背景でも、述べた通り、移動する製品ごとの工程在庫管理、在庫の予測と遠隔のデータの集計が、今回のシステム開発のコンセプトになっています。
システム全体像
特徴
- クラウド、オンプレミス環境 どちらでも運用可能。
- 予定のデータをもっているため、来月末の予定在庫をみるといった、在庫予想ができる。
- ハンディターミナルをオプションで追加できる。
- 受注管理で出荷予定データを、発注管理で入荷予定データを作成することができる。(入荷データ、発注データは別システム)
画面サンプル
棚卸表
【在庫照会表】